トレーニング
カロリーカウンター.
最新号 バックナンバー CBTエキスパート ベーシック メッセージボード メールマガジン オンラインショッピング
The Next Big Thing?次の大物?
                By: ジョーイ・ロドリゲス
                                     MANスポーツプロダクツ社CEO
もう何年もの間、クレアチンが安全で合法的な非ホルモン系パフォーマンス促進サプリメントのビッグ・ダディと言われてきた。そしてそういわれるに値する理由は充分にある。その間スポーツ栄養界は、合法的なエルゴジェニック促進サプリメントの「次の大物」としてメーカーや販売会社が誇大宣伝する多くの製品で賑わった。私の時代だけでも、ホウ素、サスパリラの根、ピルビン酸、リボース、メソキシイソフラボン、その他書き尽くせないほど多くの物質が出回り、パフォーマンス改善の「次の大物」商品として耳寄りな効果が大々的に宣伝されたが、どれも結局ダメだった。そこにクレアチンが登場し、耳寄りな効果を宣伝してスポーツサプリメント業界を制覇すると宣言し、まさにその通りのことを成し遂げたのだ。

業界のニューフェイス

人生ではほんの時たまではあるが偉大なものが現れる。「大物になる」と豪語するニューフェイスがもてはやされて登場し、どんな突拍子もない期待をも遥かに超えるわざを実現して栄冠を獲得する。偉大とはこのことだ。ところでスポーツサプリメント業界にもニューフェイスが現れ、そのうわさは広がりつつある。この素晴らしく可能性に満ちたエルゴジェニック促進サプリメントに関する比較試験も行われている。このニューフェイスはスポーツサプリメント業界を嵐のごとく制覇するだろうか?騒がれる期待に応えることは出来るのか?眼識を持っている私は「できる」と言いたい。人間の運動パフォーマンスを再定義する「次の大物」となる素質が充分あると思う。スポーツ栄養界に現れたこのニューフェイスとはシトルリンリンゴ酸である。この名前はぜひ覚えておこう。スポーツ栄養学の世界では、この名はNBAのレブロン・ジェームスの名に相当するものなのだ。


アスリートに朗報!

アスリートに朗報とは、運動パフォーマンスを次のレベルまで押し上げるためには、たくさんのスイカとリンゴを食べるだけでよいということだ。もちろん冗談を言ってるのではない。少しは大げさかも知れないが、それほどかけ離れたことでもないのだ。よく注意して聞いて欲しい。シトルリンリンゴ酸は、主にメロン類に含まれる非必須アミノ酸シトルリンとリンゴに含まれるリンゴ酸が結合したものだ。もちろんパフォーマンスを向上させる有益効果を得るのに充分なシトルリンとリンゴ酸を摂るためには、スイカとリンゴを嫌になるほどたくさん食べなくてはならないが、私の強調したい点は理解いただけただろう。過去20年間もシトルリンリンゴ酸はヨーロッパで疲労、筋力低下、痴呆の治療に使われてきた。痴呆は、思考力、言語能力、運動能力を侵す精神障害である。以前よりヨーロッパの臨床医は、シトルリンリンゴ酸を天然の強壮剤として使用しており、エネルギーアップや総体的な安寧感の促進に非常に効果を上げていることが報告されている。

私が最初にシトルリンリンゴ酸に興味を持ったのは、約5年前バスケットボールの選手を対象にした研究で、シトルリンリンゴ酸がエアロビック・パフォーマンスを有意に改善したという論文を読んだ時からだ(*1)。私はこれらの研究結果を見て、すぐさまこれを特別注文して作らせようとした。何しろ私は自分の運動パフォーマンスを改善する新しい方法を絶えず探し求めているのだ。残念なことに当時はこの物質を製造するコストがあまりにも高すぎたのだ。しかし今幸運にも新しい製造技術のお陰で、この素晴らしい成分が初めてヨーロッパの実験室以外で、我々アスリートに手に入るようになったのである。

シトルリンリンゴ酸の作用

シトルリンは非必須アミノ酸であり、また毎日の食事に豊富に含まれてはいない。それでも多くの生物的過程に重要な役割を果たす物質なのである。

1.NO(一酸化窒素)産生の増大:我々現場のアスリートに特に関心があるのは、NOを調整する役割であろう。最初にこれを挙げるのは、最近スポーツサプリメント業界はL-アルギニンやその他のアルギニン塩を成分とするNO促進サプリメントで溢れているからだ。NO機能を高めるものとしてはこれらの物質は今日まで最も費用対効果の高い方法だった。L-アルギニンが一酸化窒素産生の基質であることや(*2)、インスリン、様々なホルモン、クレアチン合成に対する影響を始めとする他の代謝反応の触媒となることは科学界では良く知られていることだ(*3)。 


  アルギニン              シトルリン
(NO合成酵素(NOS)がアルギニンをシトルリンとNOに転換する)


ではNOとは何か、一体どんな働きをするのか?一酸化窒素は細胞にシグナルを伝達する分子で、血流、酸素の運搬、グルコースの取り込み、筋肉の燃料、そして筋成長に関与する。もちろん これらの生理的作用をコントロールする働きがアスリートにとって非常に大きな価値があることは明らかである。 

現在市販のNOサプリメントにシトルリンリンゴ酸を添加していない多くの会社は、不幸にも絶好の機会を見逃してしまっている。シトルリンの機能の多くは、主に内因的にアルギニンの血漿濃度を上昇させる作用に起因しているのだ(*4)。そしてなぜシトルリンがそれほど素晴らしいかというと、アミノ酸のアルギニンそれ自体を摂るよりも血漿アルギニンのレベルを上昇させると思われるからだ(*5)。そう、シトルリンのサプリメントが同量のアルギニンをそのまま摂取するよりも効果的にアルギニンのレベルを高めることが研究で明らかにされているのだ。シトルリンリンゴ酸がNOを促進する働きは、この栄養素の持つアスリートに役立つユニークな有益効果の一つにしか過ぎないことに留意しておこう。もしパンプアップと栄養素運搬の改善が目的でアルギニンベースのNO製品を使用しているなら、シトルリンリンゴ酸に注目するべきだろう。

2.乳酸とアンモニアの低下:シトルリンについて知っておくべきことはもう一つある。それはこれが尿素サイクルの中間体であることだ。尿素サイクルとは、肝臓において窒素老廃物を尿素に転換し体外に排泄する担体分子と酵素の仕組みである。尿素の生成と除去はアンモニアと毒性の窒素代謝物の排泄に不可欠なのだ。アンモニアはすべての細胞にとって非常に高毒性で、これが過剰になると死に至ることさえある。健康なアスリートでさえ、アンモニアの蓄積は極度の疲労と痴呆を引き起こすことがあるくらいだ(*6)。アンモニアはまたグリコーゲン生成を低下させ、エネルギーサイクルを阻害するので、これはアスリートなら明らかに避けなければならない。しかし不幸にもこれは無酸素運動でも有酸素運動でも、すべてのエクササイズによって膨大な量が生産され(*7)、腸管でタンパク質がバクテリアによって分解される時にも生じる。血中のアンモニアが多いほど運動パフォーマンスが低下する(*8)ということがお分かり頂けただろうか? ここでもシトルリンリンゴ酸がタンパク質代謝のアミノ酸副産物の除去を助けてその場を救ってくれるのだ。研究者たちの意見では、シトルリンリンゴ酸が乳酸の蓄積によるバーンや、アンモニアと細菌内毒素がパフォーマンスに及ぼす有害効果の低下に寄与するらしいということである。

またシトルリンリンゴ酸がアシドーシスとアンモニア中毒を防ぐ効果があることも示されている(*12)。シトルリンリンゴ酸の疲労防止作用はその代謝活性によって明確に説明することができ、アスリートのパフォーマンス促進剤として大いに期待できそうだ。


 Arginine アルギニン
 Urea 尿素
 Ornithine オルニシン
 Carbamoyl Phospate 
 カルバモイルリン酸
 Citrulline シトルリン
 Aspartate アスパラギン酸
 Arginosuccinate アルギノコハク酸
 Fumarate フマル酸










尿素サイクルがアルギニンをオルニチンと尿素に分解し、尿素は老廃物として排泄される。シトルリンはオルニシンとカルバモイルリン酸から合成され、アルギニンに再転換される。

3.ATPとクレアチンリン酸生成の増大: シトルリンリンゴ酸には、パフォーマンス促進作用のエキサイティングな可能性があることに間違いはない。別の研究では、リン酸シトルリンがアスリートに有益効果をもたらすもう一つの作用、好気的エネルギー産生を高めることが明らかにされており(*9)、シトルリンリンゴ酸投与の被験者はエクササイズ中、筋肉のATP(アデノシン三リン酸、細胞内の主なエネルギー源)産生が増大し、エクササイズ後はフォスフォクレアチンの回復が速まることを明らかにした研究も幾つかある。そういうことで、シトルリンリンゴ酸を摂取すれば、有酸素運動の限度を突き破る疲れを知らない筋肉も可能かもしれない。 このような効果はおそらくこの物質のリンゴ酸(クレブス回路の中間体)によって仲介されるのであろう。

クレブス回路とは、糖分と脂肪をATPに変換するアミノ酸の代謝経路の一部と、細胞内の友好的なバクテリア(ミトコンドリア)の役割のことである。クレブス回路はミトコンドリア内で起こり、ベルトコンベアの役目をする幾つもの弱アミノ酸によって流し込まれた糖分と脂肪を燃焼する溶鉱炉のようなものだ。ATPの産生能が損なわれると、疲労しやすくなり、体力の限界に突き当たるのである。さて話をリンゴ酸に戻そう。リンゴ酸はシトルリンと結合した時に相乗効果を発揮するようで、このペプチドはシトルリンのみのサプリメントよりも効果があるらしい(*10)。シトルリンがNOレベルを上昇させ、パフォーマンスを妨げる代謝毒素を抑制する一方、リンゴ酸は乳酸とピルビン酸の再利用を調整し、即時に持続的なエネルギーを供給してクレブス回路の一部として作用するのである。


Pyruvate ピルビン酸
Acetyl CoA アセチルCoA
Oxaloacetate オキサロ酢酸
Citrate クエン酸
Isocitrate イソクエン酸
aKetoglutarate アルファケトグルタル酸
Succinyl CoA サクシニルCoA
Succinate コハク酸
Fumarate フマル酸
Malate リンゴ酸





リンゴ酸は酸化されてオキサロ酢酸となる。回路を一回りするとオキサロ酢酸が再生成され、再び回路の反応が起こる。


これらがアスリートにとって持つ意味

以下のことだけは覚えておいてほしい。スポーツサプリメント業界にまたも突破口が開けたのだ。それもアスリートやフィットネス愛好家がパフォーマンスを次のレベルまで高めるために、非常に有益であるようだ。そしてこの業界での「次の大物」に充分なりうる可能性がある。シトルリンリンゴ酸は、どんな人でもよりハードにより長時間トレーニングできるよう筋肉エネルギーを全開し、エクササイズからの回復をも速めることができるのである。ワークアウト終了時でも開始時と同じ強度でトレーニングできるとしたら、またより迫力あるワークアウトでトレーニングのバリアと自己記録を突き破ることができるとしたらどうだろう。シトルリンリンゴ酸を使用してそのパフォーマンス推進火力を利用すれば、それも充分可能性の領域にはいることは確かなのだ。

また血漿アルギニンと一酸化窒素の濃度への影響も忘れてはならない。驚異的なパンプアップが得られたり、ベッドルームでスーパーマンに変身出来るだけでなく、血管収縮不全の患者にも広範囲に役立つはずだ。健康長寿に専念している人には、シトルリンは心臓保護の効果がある(*13)。このように運動パフォーマンスをはるかに超えた利用範囲があるのだ。今スポーツ業界の新顔シトルリンリンゴ酸は、業界の「次の大物」の座を奪わんとしている。この続きはまだまだあるので、期待していて欲しい。

この記事を書いている間にも、BodyOctaneボディオクテイン)と名づけたわが社看板商品の最初のバッチの製造が進んでいる。シトルリンリンゴ酸は、時代の先端を行くわが社のR&D(Research and Development)チームが開発した革新的新製品の成分の一つなのである。シトルリンリンゴ酸を他に先駆けて手に入れたい諸君は、BodyPlus International(電話0120-199-291)/www.bodyplususa.com までお問い合わせ頂きたい。

参考文献

1.) Janeira, M. A., Maia, J. R., & Santos, P. J. (1998). Citrulline malate effects on the aerobic-anaerobic threshold and in post-exercise blood lactate recovery. Medicine and Science in Sports and Exercise, 30(5), Supplement abstract 880.
2.) Schmidt, H.H.HW. et al, Cell 78:919-925, (1994)
3.) Barbul A. Arginine: biochemistry, physiology, and therapeutic implications. JPEN. 1986; 10:227-238.
4.) Dhanakoti, S. N. et al, Am. J. Physiol. 259:E437-E442, (1990)
5.) Yearick, E.S. et al, (1967)
6.) ibid
7.) Brodan V, et al. Effects of sodium glutamate infusion on ammonia formation during intense exercise in man. Nutr Rep Int 1974;9:223-232
8.) Wilkerson JE, Batterson DL, Horvath SM. Exercise induced changes in blood ammonia levels in humans. Eur J Apple Physiol 1977;37:255-263
9. ) Bendahan D, Mattei JP, Ghattas B, Confort-Gouny S, Le Guern ME, Cozzone PJ. Br J Sports Med. 2002 Aug;36(4):282-9.
10.) Sem Hop Paris; 66(9):477-81, 1990
11.) Vanuxem et al. 19990
12.) A. Callis, B. Magnan de Bornier, J.J. Serrano, H. Bellet, and R. Saumade
13.) Methods and Findings, 22(7), 2000


最新号 バックナンバー CBTエキスパート トレーニング カロリーカウンター
BASIC BBS CLUB BP メールマガジン登録 オンラインショッピング リンク集