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クレアチンには何が入っているのか?−パート1
By ウィル ブリンク Will Brink

はじめに

 よく知られている通り、クレアチンは今までに発見された優れたボディビル用サプリメントの中の一つで、体力、筋肉、耐久力を増し、また比較的安く手に入ります。クレアチンが最初に登場した頃は、その効果は抜群なものの、値段が高かったため、誰も気にとめなかったようです。しかし、時と共にクレアチンを売る会社も増え、値段の競争と共に安価になりました。その時点ではまだクレアチンを製造している会社は少ししかなく、競争点は値段にありましたが、市場競争の典型に見られるとおり、クレアチンの成功とともに新しい製造会社が次々にでき、値段よりも質の競争となりました。
 現在スポーツ用サプリメントのマーケット向けにクレアチンを大量生産できる会社はざっと415社あります。これらの会社は世界中の様々な販売会社に大量に卸し売りをしています。大量生産を行っている会社には、大手のドイツの会社、中国の2社、それに米国の2社があります。この他いろいろありますが、ここでは基本的にクレアチン製造の80〜90%を占める、上記の大手製造会社に絞っておきます。


値段のもとは取れていますか?

PRD社クレアディルHPはSKWのクレアピュアクレアチンモノハイドレイト使用

 大抵の場合、値段の割に量が多いと嬉しいものですが、時にそれが良くない場合もあります。例えばビタミンCを買ったとしましょう。ラベルには「1カプセル500mg」とあって、ラボで分析したところ600mgあったとするとそれは良い買い物ですが、分析の結果、ラベルに掲載されている物の他にもいくつか混合物が含まれていたとすると、これは全く別の話になります。
 例えば、何人かが死んだために「L−トリプトファン」と呼ばれるアミノ酸の販売が中止されましたが、それは「L−トリプトファン」が悪かったのではなく、そのバッチの中に雑混していた化学物質のためでした。これこそ、値段以上にもとをとった最悪の例といえましょう。 この記事で筆者が言いたいことは、「L−トリプトファン事件」ほど悪くはありませんが、健康に関わる問題があるということです。
最近クレアチンの製造会社大手4社の製品と、アメリカ、ドイツ、英国、その他の国々の販売会社の製品のテストを行った会社があります。その会社は今の所サプリメント業界に水をかける様なことはしたくないと名前を公表することを拒んでいますが、信頼のおける大会社でそのテスト結果にも自信をもっています。筆者自身この会社が世界でも評判の高い会社であることを知っているので、そのテスト結果や方法に疑問をもっておりません。
 それぞれクレアチン製品中のディシアンダイアマイド、クレアチニン、ディハイドロトリアジン、及びナトリウム成分のテストを行った結果、製造会社によって大きな違いがあることが判明しました。製品の純度もテストした結果、大抵は88〜92%の間にありました。
 テストの結果を云々する前に、テストの対象であり、結果的にサンプル中に発見された化学物質について触れておきたいと思います。筆者が非常に気になった事は、これらの化学物質に関する安全性の研究が大変少ないという事です。クレアチン製品の中には、これらの化学物質をかなり多く含んでいる物があるという事を考えると、信頼のおける安全データが無いという事実は心配です。大抵の人が大量のクレアチンを使用しているので、たとえ微量でも毒性不純物が混ざっていると危険な結果を招きかねません。
 ご存知の通りクレアチンを使用する人は、1日0.5gに止まらず、5、10、あるいは30gものクレアチンを使用しているので、たとえ微量の不純物でも長期間使用すれば、すぐに積もり積もってしまいます。例えばある製品には18,000ppmものディシアンダイアマイドが含まれていました。もし1日にこのクレアチンを10g摂取したとすると、1日180mgにもなるわけです!!もしもローディング期の様に、1日30gのクレアチンを摂取したとすると、何と1日に540mgものディシアンダイアマイドを摂ることになってしまいます。

化学物質について

ディシアンダイアマイド(DC)

DCは実際クレアチン製造に使われる化学物質の誘導体で、製造中に形成され、クレアチン製品にこの量が多いのは、不完全で非能率的なプロセスの結果と考えられています。良質のクレアチンには20〜50ppmくらいの微量しか含まれていません。 今の時点ではDCはあまり毒性が無いように思われます。DCは化学品業界で多様に使用されており、肥料、爆薬、洗剤類、はんだ用化合物、そしてエポキシーレジンのカタリストなどに使われています。DCとその毒性に関して興味深いのは、DCは強い酸に触れると分解して青酸ガスになることです。つまるところ筆者の考えではDCを大量に摂取しないのが賢明ということになります。

ディハイドロトリアジン(DT)

 DTはクレアチン製品のうちいくつかに見られる毒性となり得る不純物としては、かなりのミステリーといえます。この化学物質についての役に立つ安全データを見つけるのはほとんど不可能でした。DTは「トリアジン」と呼ばれる幅広い化学物質類に属しており、「トリアジン」の多くの誘導体のうち、毒性のものもあればそうでないものもあります。
 この不純物の量が、例えば1週間に2〜3mgというように少なければ、まず問題はないものと考えて良いでしょう。 しかし、クレアチンのブランドでこの不純物を例えば1%含んでいたとすると、長い間のうちにこれを何千mgも体内に取り入れることになります。 未だその安全性が研究されていない物質を多量に取り入れるのは考えものといえます。
 この物質は全く無害であるということになるかも知れませんが、DTについてもっと明らかになるまで製品中に混ざっているべきでなく、ppmとして検出されるべきではありません(ndと表示)。ブランドによってndと表示しているものがあれば、もっと多く混入しているものもあります。 筆者にとってそれは受け入れ難く、読者の方にとっても受け入れるべきではありません。

クレアチニン

 クレアチニンはヒトの体内でクレアチンが新陳代謝されるとき、またはクレアチン製造の際の自然の副産物です。どのクレアチン製品の中にも少量が含まれています。 しかし、製品の中でも7,700ppmもの量を含んでいるものもあります(表参照)。クレアチニンを摂取するのは多分安全なことでしょうが、ポイントは、クレアチンを求める際はクレアチンが欲しいのあって、クレアチニンを買いたいのではないということなのです。上質のクレアチン製品にはクレアチニンは100ppm以上含まれているべきではありません。

ナトリウム

 ナトリウムもクレアチニン同様、普通の量を摂取しているのは一般的に安全であるといえますが、上述した通り、多量に含まれているは望ましくありません。ナトリウムの最小含有量は20ppmで最高は500ppmでした。クレアチン製品を選ぶときはナトリウム含有率が最小のものを選んで下さい。

結 論

 これらのテストを行った会社によると、テストの中心対象としたのは上記の化学物質でしたが、製品の中には微量であるが、他の異なった化学物質を含んでいるものもあったということです。筆者としてはクレアチンを購入する際は必ず大手のドイツ製造会社か、超純粋なクレアチンの製造に力を入れている会社の製品のみを扱っている販売会社から買うことにしています。

製造会社
ディシアンダイマイド
クレアチニン
ディハイドロトリアジン
ナトリウム
ドイツの製造会社
< 20 ppm
< 50 ppm
n.d.
20 ppm
中国の製造会社 1
18,000 p pm
100 ppm
n.d.
n.d.
中国の製造会社 2
2,300 ppm
1500 ppm
n.d
n.d.
アメリカの製造会社 1
300 ppm
2500 ppm
90 ppm
n.d.
アメリカの製造会社 2
400 ppm
190 ppm
410 ppm
750 ppm

[編集者注]
上記ウィルブリンク氏のいう大手のドイツ会社とは「SKW」で、「SKW」製造のクレアチンのブランドは「CREAPURE」と呼ばれ、今日入手できるクレアチンのうち最も純粋で品質の高いものです。


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